IBの歴史の授業は教室ではなく外で授業を受けます
こんにちは、ゆうせいです!
今日は少し前にIBの歴史の授業で起きた一幕について紹介しようと思います。
春休みの宿題
以前紹介した歴史の授業で出た宿題は、「研究テーマを決めて調べて軽くレポートを書く」というものでした。
春休みが終わって授業が始まると、僕らはそれをお互いに見せ合って一番重要だと思うエビデンスを紹介するという事をしました。
その証拠などから共通点を見つけたりしていこうという趣旨の企画で、全員それは教室で行うつもりだったと思います。
その時、先生がふと呟きました。
「気分転換に外で散歩しながら話そうか」
あんまり人気が無く、歴史の授業を取っている生徒数が6人という規模ですのでこういう事も全然可能なんです。
散歩
僕の通っている学校は結構敷地が広く、自然を見ながら歩き回って戻るだけでも数十分はかかります。
最初に3組のペアを作り、早速そのペアで自分の行った宿題について話しながら歩き始めました。
少し時間が経つとペアの相手が変わり、別の人の宿題について知ることが出来ます。
先生も度々会話に参加しながらこのデータはどう、このニュース記事はどうなどと話しながら歩きまわるのはかなり新鮮で楽しかったです。
黒人差別
現在歴史の授業では黒人差別の歴史について学んでいて、この軽くレポートを書く課題では「ダブルVキャンペーン」という戦時中にアメリカの黒人コミュニティ内で巻き起こった一大ムーブメントについて調べ、そこから何か研究テーマを決めてレポートを書くと言う事をしました。
そのリサーチで得た情報の是非について話していく感じです。
歴史の授業ではこの様なリサーチを行うことはかなり頻繁に行われることで、成績に関わる課題としても立ちはだかってくると予想できます。
その練習をして、リサーチ結果について話し合う事でコミュニケーションを取り、自分の行ったリサーチを振り返り、さらに外でそれを行う事でリフレッシュし授業にも集中しやすくなると言う事で、この「散歩しながら自分達の行った宿題について話し合う作戦」は一石二鳥どころか一石四鳥の素晴らしいアイディアだったと思います。
今後もどんどんこの散歩ディスカッションを行なっていきたいです笑
IBのテーマ決めからやるディベートが難しい Part 2
こんにちは、ゆうせいです!
まずはお久しぶりです、、
一週間以上熱が出てしまい、記事が書ける状態ではなかったので少しおやすみさせていただきました!
もう万全ですし、DPが本格的に始まったので書くネタもいっぱい出来他ので今後はちゃんと定期的に更新し続けられるはずです!
ただとりあえず今日は以前書いたディベートの話の続きをしようと思います。
最終的なテーマとグループ決め
二クラス合同でディベートをやるので、人数の関係上テーマが一つだと足りません。
結局4つテーマを決めることになって、僕の記憶が正しければ
・性転換をしたオリンピック選手について
・体育が男女合同でやるべきか
・同性婚は合法化されるべきか
・幼稚園で誰かを好きになるのは初恋かどうか
でした。
これは投票で決めて、どのグループがどこを担当するかはジャンケンで決めました。
第一希望が体育の僕は決死の覚悟でじゃんけんに臨みましたが残念ながら負けてしまい、なぜか一番下の明らかに浮いている奴をやることになってしまいました。
なぜこんな真面目なテーマ達の中にこれが紛れ込んでしまったのかはわかりませんが、しょうがないと切り替えて僕のグループは真剣に準備を進めることにしました。
英語班
僕の学年には何人か日本語より英語が得意なハーフの子達もいます。
ディベートの班決めやテーマ決めでなんやかんやもめている時に、その人達で集まり英語でディベートを行うと言う案が出てきました。
僕は日本語を使いながらディベートをした方がより演説もしやすくなって楽しそうだなーと考えていたのでこのグループは断りましたが、中には英語があまり得意でなくとも参加するチャレンジ精神に溢れた人もいて、素直に凄いなと思うみたいな事がありました。
因みにこの英語グループが話し合うテーマは同性婚についてです。
本番
いよいよ本番です。
他の班は真剣にデータを見つけたりして頑張り、僕の班は真剣に過去の恋愛や初恋の子の名前などについて情報交換を行って入念にディベートの準備をしていました。
断じてふざけながら雑談をしていた訳ではありません。
しっかりと真面目な場で初恋について議論し、細かい論点で揉めてちゃんとディベートが出来たのです。
いくらでも脱線できそうなこのテーマで最後まで話し合えた僕達のグループはもっと褒められるべきだと思います。
なにはともあれ、こんな感じで僕達はディベートのテーマ決めから実行まで全て自分達でやって達成できました。
みんなで話し合いながら物事を進め、ちゃんとディベートを成立させることが出来た事はグループワークについて成長できる貴重な経験でした。
また数年後にやりたいなと思えるくらいには楽しかったです。
このIBっぽさ溢れる一連の授業を受けれてよかったです。
お知らせ
こんにちは、ゆうせいです!
ごめんなさい、今日新しい記事を載せようと思ったんですが、載せられません!
すみません、、
明後日には確実にあげる予定ですので、今日だけちょっと待ってください、、
申し訳ないです!
IBのテーマ決めからやるディベートが難しい part1
こんにちは、ゆうせいです!
今日はIBの保険の授業でやったディベートについて話していきたいと思います!
前提
まず前提として、僕らの学年は割とディベートに馴染み深いです。
以前も授業でディベートを取り扱った事は結構な回数あって、抵抗感などは一切無かったです、むしろ全員楽しんで出来ていました。
その時のテーマには「救急車は有料化すべきか否か」や「死刑制度は日本で採用されるべきか」などのあまり偏りもなくオーソドックスな物がありました。
しかし、これらは全て先生側からテーマもグループも提示されており、常に受け身で行ってきたディベートでした。
テーマ決め
そんな僕たちに、ある時先生は言いました。
「ディベートのテーマ決めから実行まで全部生徒でやってみてください」
それを聞いた時、皆んな不安そうでしたが、間違いなくワクワクもしていました。
そうして始まったテーマ決め、学級委員が前に立ってテーマを決めていきます。
ここで考えなければいけないのが方向性。
最初の意見がポップな感じか厳かな感じかでその後の議論の展開も大幅に変わってきます。
僕はポップと厳かの中間くらいの「バイト」という希望テーマはあったのでちょっとドキドキしながら最初の意見を待っていました。
その時、ポンと誰かが言いました。
「オリンピックで性転換をした人がどちらに参加するかについてやろうよ」
方向性が決まってしまいました。
厳かな雰囲気です、、
因みに、個人的には科学的な情報がガンガン必要になるテーマは調べた事の発表会になる気がしました。
なのでそんな感じのテーマをなるべく避けるべく努力するという自分の行動方針も決まりました。
なんやかんやで意見も出揃い、議論をした結果僕たちの希望テーマは決定されました。
因みに、僕たちの学年には二クラスあり、両方案を四つずつ出し、8個から4つに厳選するのが最終的なテーマを決める方法です。
そしてこっからそれらの説明を行うつもりでしたが思いの外文字数が伸びてしまったので一旦ここでやめさせてもらいます、ありがとうございました。
次回:最終的なテーマとグループ決め
「ずる:嘘とごまかしの行動経済学」ダン・アリエリー
こんにちは、ゆうせいです!
今日はおなじみダン・アリエリーによる「ずる:嘘とごまかしの行動経済学」という本について話します!
個人的に興味がある分野である行動経済学についての本なのでとても面白く、サクサク読み終える事が出来ました。
内容のまとめ
この本はタイトルにもある通り「ずる」、つまり「不正」について行動経済学的な視点から分析し、どの様な取り組みが最も不正を減らす効果が高いのかを模索する内容でした。
人が不正をしてしまう要因についての作者の考察を紹介します。
作者は「ずるをして自分の利益を最大化したい自分」と「正直な人間でありたい自分」の二つの自分を誰しも持っていると語っていました。
不正をするチャンスが目の前に転がっている時、人は自分の認知的柔軟性を活用して軽い不正を行いながらも自分が正直な人間であるとその想像力を駆使して認識する事が出来ます。
自分の不正行為を正当化する事で、人はずるをしてしまうと作者は説明しました。
この仮説を裏付ける数々の実験に付随して、疲れている時の自制心やグループで行う不正行為についても解説されていました。
また、「無意識に自分が新しくかった高級な医療機器を患者に薦めてしまう医者」の話など様々なエピソードも入っており、読者を飽きさせない工夫が凝らされています。
感想
様々な実験やエピソードを紹介しながら人が不正をしてしまう要因について書いてある内容は学べるだけでなく単純に読み物としてもとても面白かったです。
ガッツリ心当たりがある不正を行なってしまう要因についての考察などを通して、自分の行動を見返そうという気にもなり、とても興味深い内容でした。
この本で一番好きな箇所
この「ずる:嘘とごまかしの行動」で僕は不正行為を行なって自分すら騙してしまうという実験の章が読んでいて一番面白かったです。
実験の概要を説明します。
沢山の学生にパズルの様なテストを受けさせるのですが、学生群Aにはテスト用紙の他に丸付けをそれぞれさせる為に採点時以外見るなと強調した上で解答の紙を一緒に渡し、もう片方の学生群Bには通常通りテストを受けてもらい実験者が採点を行います。
それぞれの成績の平均を比較してみると、学生群Aの方が数点高く、解答を成績を上げるためにも使われているのが分かります。
面白いのはここからで、その後同じ様なテストを受けたと想定して点数を予想してみると学生群Aの方が学生群Bより高く予想しているのです。
これに金銭などを絡めてみても同じ結果が出て、不正をしたにも関わらず自分の未来の成績を過大評価してしまう学生が沢山いる事が証明されました。
どんな人にオススメ?
この本はとても面白いとは思うのですが、高校生の視点から実生活に活かせるかというとそうでもないかなと思いました。
ただ、例えば職場からペンやコピー用紙が誰かに持ち替えられてしまうなどの小さな不正行為に悩まされている方にはうってつけの本です。
また、行動経済学や心理学、人の行動原理について興味関心がある方に物凄くオススメしたいです。
因みに春休みがようやく終わり、明日からDPが始まるのでネタ切れから解放されました!
ネタがある嬉しさと授業が始まる悲しさが同時込み上げてきてよくわかんない感情です!
IBの環境の授業でやったみんなの意識調査が楽しかった話
こんにちは、ゆうせいです!
今日は春休みの宿題の話ではなく、少し遡って結構前に行われた環境の授業での様子を紹介しようと思います。
宿題
ある日、環境の授業のESSで宿題が出ました。
12個の明文と「強く賛成」〜「強く反対」まで五つある意見を表明する欄がある紙を渡されて、これらに答えてきてと言われたのです。
それぞれの明文に対する自分の意見を書かなければいけないのです。
明文には「人間は地球上の全ての資源を使う権利がある」や「地球温暖化はもう止められない段階まで進んでしまった」などの個人的な価値観が出る様な物から自分が環境問題を楽観的に見ているか悲観的に見ているかを試す様な様な物もあり、意見を書いていく作業はとても楽しかったです。
授業
宿題はとても楽で面白かったです。
しかし、一番楽しかった時間はその後の授業からでした。
授業で何をしたのか説明します。
まず、先生は教室に五つのゾーンを作りました。
教室を縦に五等分して窓側から「強く賛成」、「そこそこ賛成」、「中立」、「そこそこ反対」、「強く反対」とそれぞれのゾーンの意味合いが割り振られて行きました。
その後、先生はそれぞれの明文を読み上げて生徒達は自分の意見のゾーンに行きます。
そうして全員が全員の意見を見比べる事ができる様になりました。
既に物凄く悲観的な人だったり物凄く人類第一な考え方をする人だったり本当に様々な意見の人がおり、それを知ることはとても貴重な経験でした。
しかも、楽しい時間はまだ続きます。
全明文への意見を確認しあった後、先生はランダムに生徒達をペアにしました。
そのペアを組んだ相手と一つ一つ明文になんと答えたか確認しあい、討論をする時間が設けられたのです。
自分とは全然違う価値観の人と意見をぶつけ合うのはとても面白く物凄く楽しかったです。
皆んな全く新しい物事の見方を知り、強く影響されたりうまく自分の価値観に融合させたりしていて、僕はとにかく沢山の視点を持つことを重視するIBの教育らしいなぁと他人事の様に考えてしまいました。
IBの環境の授業が大事な所を全部宿題で学ばせてくる
こんにちは、ゆうせいです!
今日は以前紹介したESSの授業で出た春休みの宿題について話していきます。
Kognity
この授業の宿題は何かレポートを書く必要は無く、Kognityという電子教科書サイトで指定の章を読むだけで良いです。
といっても読まなければいけない箇所は結構な量があり、合計で全て読み切るまでに2時間程かかるかもなと思いました。
スマホでもKognityは使えるので僕は電車に乗っている時などのちょっとした時間で必死に読み進めています。
章の内容
やはり環境についての授業ですので環境問題に関わる様々なことが教科書には書かれています。
例を挙げるとすれば、「様々な環境破壊の種類と例の紹介」や「様々な環境問題へのアプローチの仕方の紹介」などです。
因みに物凄く重要な説明が頻出していて、恐らく学校に戻ると教科書の内容が全て頭に入っている前提で授業が進んでいくんだろうなと容易に想像できます。
物凄く大事な所を家で覚えてくるようにして授業ではさらに踏み込んだことをやるというやり方はなんとなく座学が少ないIBっぽいなと感じたりもします。
感想
この春休みの宿題は気持ちの良い隙間時間の使い方をさせてくれるので僕は結構好きです。
また、教科書もなんやかんや読むのが楽しく沢山の新しいことを学ぶことができるのも高評価です。
全ての授業がこんな感じの宿題なら楽なのになと思いますが、残念ながら電子教科書系の宿題は環境の授業と経済の授業だけでした。
テスト
これだけではなく、Kognityにはテスト機能まであります。
これは自分がどこまで教科書を理解したかを判定することができます。
このテストが意外と曲者で、とても長い章丸々一つを網羅できるように問題が作られているのです。
自分の間違いの傾向やどこを忘れてしまったのかをはっきりさせることでより良い成績が取りやすくなるので本当にこの電子教科書のサイトはいいなと思います。
また、教科書は全部英語ですので春休み英語に離れすぎて話せなくなるなんて事は起こりにくくなると言いたいです。
とりあえず僕は章を全部読み切れるよう頑張ろうと思います。